産山社子屋

芸術

一言に芸術と申しましてもその内容は文芸、美術、音楽、演劇など多岐に渡ります。
芸術と聞いて、昭和40年代生まれの一般人ことワタクシが真っ先に連想するのは、かの天才芸術家・岡本太郎氏の「芸術は爆発だ!」という言葉でございます。
言葉の意味はまったくわかりませんでしたが、初めて耳にした時は、「なんとなくスゴイ!」と圧倒されたものです。

さて今回のうぶやま社子屋、【芸術】の巻でございます。
産山村の自然素材で、芸術的なクリスマスリースを作ってまいりましょう。

リースというのは花や葉、木の実などで作られる輪っか状の飾りのことだそうで。その代表格がクリスマスリース。ドアに飾られているのをよく目にします。
都会へ出掛ければオシャレな雑貨屋なんかで結構な値段で売られておりますが、お花も葉っぱも木の実も小枝も、産山村には売るほどございます。
つまりもう材料は揃ってるというわけで、あとはこれをいかにオシャレなリースに作り上げていくかが問題なンですが、ここはひとつ、頼れる先生にご登場願いましょう。

第3回産山社子屋【芸術】

産山村の自然素材で作るクリスマスリース

日時:2016年12月13日
講師:オリイタエさん(雑貨クリエーター)
おうちのまわりにある木の実や葉っぱなどの自然素材でリースを作りました。

クリスマスを控えた12月初旬。会場の竹の畑お試し滞在住宅に参加者の皆さんが続々と集まってきます。
30~40代の女性が多いようですが、中にはお子さんや男性の姿もチラホラ。
今回の講師は産山村在住の雑貨クリエーター・オリイタエさん。

事前にご自宅の周囲で拾い集めたというヒバの葉やマツボックリ、木の実などの自然素材を机に広げます。参加者の皆さん、特に産山の村人たちにとっては見慣れたものばかり。マツボックリは焚き付けに便利な天然の着火剤として重宝されてきました。
しかしそんな見慣れたものたちも、今日は綺麗でオシャレなクリスマスリースに変貌します。

タエさんの説明を受けつつ、用意された土台に飾り付けをしていきます。大人も子供も、みなさんとても楽しそうです。クリスマスって、もう準備から始まってるんですね。普段、工作なんてしないという人も得意な人も、みんなでワイワイと楽しく作業を進めます。ほどなくしてグリーンとホワイト、ゴールドでまとめた少し大人っぽい素敵なリースが完成しました!

ワーク終了後は、産山村の柿を使ったデザートが振舞われました。
このデザートは、シェフであるタエさんのご主人によるセンスあふれる一品。
初めて味わう柿のデザートに、参加者のみなさんもびっくり大満足の様子でした。

INTERVIEW講師インタビュー

タエさんの簡単な経歴を教えてください。

以前は東京の代官山でお店をやっていました。海外で古着を買い付けて、それをそのままではなくボタンを変えたりサイズを変えたりと、リメイクして売るお店です。
そこに少しずつ手づくりの雑貨も置くようになって、そしたら雑貨づくりのお仕事も入るようになったんです。

ご出身も東京ですか?

実家は横浜で、ずっと東京で暮らしてきました。結婚も東京で。
主人が料理人なので、夫婦でカフェをやりたくて東京で物件を探していたんです。でもなかなかいい条件の物件に出会えなくて。
それじゃ主人の実家がある熊本でやろうか? と思ったらすぐにいい物件が見つかって。熊本市の水道町で9年半くらいやってました。
去年の熊本地震の後に、カフェを閉店して産山へやってきたんです。

それじゃ産山でもカフェを?

はい。熊本でやっていたお店とはまた違った形になるとは思いますけどね。
こういう田舎に、お店という「場所」があると人が集まる。人が集まると情報も行き交う。そういう「流れを作る」というのが、私たちがここでできることなのかなと。
今はなんとなく、そういう場を作ってみるくらいの感じで構えて、あとはどんなお店になるか、流れに任せてみようと。結果、面白いことになればいいなと思ってます。
でも、看板とか色々なデザインはちゃんとしたいんです。「あぁ、所詮田舎のお店だね」では終わりたくない。「え、なんでこんなのがここにあるの?」っていう引っかかりを持ってもらうために今いろいろと準備しているところです。

どうして産山村を選んだのですか?

自分がやりたいこと、私たち夫婦がやろうとしている未来のイメージを実現して生活できる田舎ってどこだろう? って考えた時、産山村がぴったりとハマったんです。
他の田舎はわりと便利で東京の郊外と変わらないっていうか、便利が悪いというわけではないんですけど、東京と変わらないんじゃ、生活も変えようがないですよね。

思い描いていた通りの生活はできていますか?

まだ移住してきて日が浅いですからね。今はここにポンと自分の身を置いてみて、「さぁどう動く?」「へぇ、そんな風に動くんだ?」って客観的に俯瞰で見てる感じですね。
地下足袋履いて、泥のついた服着て、コンクリ練ったりして。ペーパードライバーだった自分が車を運転したり。面白いですよ(笑)

代官山時代に比べるとすごい落差ですね(笑)

田舎暮らしって忙しいんですよね! 全然スローライフじゃない。忙しさの質は都会と全然違うんですけどね。生きるために忙しいっていうか。
明日は冷えるから薪を多めに用意しとかなきゃ、雨が降りそうだから使う分は濡らさないようにしなきゃ、とか。
夏になれば草がどんどん伸びてくるし、アレをそろそろ収穫しないと食べ頃を逃しちゃう! とか。

都会から田舎に移住しようと思っている若い世代の人に向けて、何かアドバイスをお願いします。

田舎でどうやって糧を得て、どうやって生きていくか。それがしっかりと見えている人は田舎でもやっていけると思います。
漠然と「とにかく田舎で暮らしたい!」ではなく、「田舎でこうやって生きていくんだ!」っていう確たるものが必要です。夢ももちろん大事ですけどね。

オリイ タエ さん
雑貨クリエーター・産山村在住
アクセサリーはもちろん、バックや布小物やなどの企画・デザイン・製作を手がける。その経験を生かした雑貨のセレクトやセンスにファンも多数。東京在住時代は自身の週末ショップを経営し、オレンジページや天然生活等の雑誌掲載や手芸本でも活躍。
熊本ではカフェで手芸部・八代イグサでインテリア雑貨製作・自身のアクセサリープチ、クローカ、プティなどを展開。
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