うぶやま山野草園の巻
広すぎる庭園。
迷子にならないように
読んで字のごとく「山野草」の育成を行う野草園である。 ヒゴタイ公園そば、川や丘、渓谷が広がる園内では、数百種の山野草を愛でながら、苗を購入したり、写真を撮ったり、食事をとることができる。 園内には、渓流を渡る木橋があったり、池や水辺に咲く花を眺めたり、ちょっとしたハイキング気分を満喫できる。広すぎるので迷わないように。入園は無料。
季節が巡れば、カタクリ、オキナグサ、サクラソウ、ハナシノブ、スズランと、時々の草花が咲き乱れ、ことヤマアジサイの季節(6月〜7月)は格別。 多くの人が、ヒゴタイ公園の観光と共に訪れて賑わいをみせる。 最近では、都会のマンションでも育てられるようにと「苔玉」にも力を入れている。 「山野草といっても、日光が好きなもの、木陰を好むもの、寒さに強いもの、弱いもの、いろいろ。 長くしっかりと育てるためのコツもお教えします」。そう、ここは単に植物を買うだけではなく、育て方を学べる場でもあるのだ。
写真を撮りながら園内を散策、お昼を食堂でとり、野草談義。苗を見てまわって、ティータイムに草花の育て方を学ぶ。 山歩きや植物が好きな方ならば、3時間でも4時間でも滞在したくなる場所が「うぶやま山野草園」。 春の「山菜てんぷら定食」も人気。コシアブラ、ハリキリ、カラスザンショウ、フキノトウ、タラの芽、ゼンマイやタケノコ、イチジク!と、 毎年、これを目当てに来訪する方も多い。
食堂の壁には、草花の写真がズラリ。さながら「壁面植物図鑑」。写真を眺めては、気に入った山野草を園内で探して購入。 苗の価格も400円〜1,500円中心とリーズナブル。後日、育てた写真を野村さんに送り、感謝の報告。壁はますます華やかになっていく。 暖かくなったらハイキングがてらに山野草園へ。今年は花たちがどんな彩りを見せるのだろう。
記者余談 :
馴染みのリピーターたちが、春ともなると、おまんじゅう・団子・お土産持参で「お母さん、元気だった?」「山菜食べに来たよ」と訪れるので賑やか。
ヒゴタイ公園には食事処がないので、お腹が空いたらこちらへ。ただし、冬は休園してますので要確認です。