コラボクの巻
ヤバイほど旨いものを作る。
求む、若手メンバー。
コラボクとは産山の方言で「一大事」「これはヤバイ」という意味。酒米を作ってきた農家の2代目、若者が「他の食品会社が、こんな商品が出たら一大事、と思えるほどの製品作りを」という熱い思いで立ち上げた「酒粕ブランド」なのである。メンバーは、農家の2代目が3名、若手新規就農者が2名。計5名でコラボクを運営している。
有機無農薬で栽培した酒米からつくった純米吟醸酒「産山村」は、毎年完売するほどの人気。池山水源の水で仕込まれた最高の酒として極めて評価が高い(純米吟醸酒「産山村」については、酒米研究会のコラムを読んでください)。徹底的にこだわって作られた「産山村」から生まれた「酒粕」を使わずに捨てるなんてもったいない。そこで、これを加工品にしようと若手農家たちは考えた。
最初は酒粕をパックにして販売することからスタート。「もっと使いやすくできないか」という発想から、次にこれをパウダーにすることに挑戦。 1回目に酒粕を煎餅状に伸ばして乾燥させたが失敗。時間がかかり過ぎるし、乾燥状態も芳しくない。 2回目は前回の反省を活かして、オカラ状に細かくしたものを乾燥。38℃の低温乾燥で酵素を残し、旨味を活かすことに成功した。現在は石けんも開発中。
最高の酒粕をどう使うか。パンにする、甘酒にする、ケーキに使う、シチューに入れる、モツ鍋に入れる、調味料にする。 メンバーは「産山社小屋(うぶやま やしろごや)」ビジネス道場でも、アイデアを集めて商品化を計画中。 ちなみにクックパッドで酒粕レシピを調べると5,000弱も出ている。酒粕料理は全国にファンがいる人気メニューなのだ。 こうしたファンにダイレクトにアピールする方法はないものか。最高のメニューが見つかれば、ヒットにつながるかもしれない。CoraBokuの「C」は、カープ(Carp/鯉)の「C」。 酒米栽培の鯉農法から取っている。すごいアイデア、求む。
記者余談 :
コラボクでは、斬新な商品アイデア、一緒に開発を楽しむ若手メンバーを募集中。料理、ケーキ、パンづくりの好きなあなた。最高の酒粕で大ヒット商品をつくってみませんか。