ハーブショップうぶやま香草園の巻
ハーブ歴40年の極意。
あなたに伝授します。
スタートは40年前。ヨーロッパ出帳の同僚に頼んでハーブの種を手に入れ、独学で50種以上に増やしたのが始まり。 「これは奥が深いぞ」。渡邊さんは、瞬く間にハーブの魅力に取り込まれてしまう。以来、40年間、ハーブの香りに包まれた人生。夫妻のまわりから、芳香が消えたことはない。
山歩きで阿蘇北外輪山に親しんでいた渡邊さん。「好きなことをやるなら、早いほうがよい」と、大手機械会社の所長を早期退職。奥さんの美保子さんと産山村で第二の人生を始動。池山水源の隣接地に1,500㎡のハーブ畑をつくり、平成2年に本格ハーブ園を開園した。「ハーブって何ですか?」。まだ世間ではハーブ=芳香植物と紹介されたばかり。ほとんど知る人はいなかった。
その後に訪れたブームを追い風に、ハーブガーデン「うぶやま香草園」は、村屈指の観光スポットに成長。連日、バスが大挙して訪れ、常連客だけでも数千人という規模へと拡大した。350種ものハーブが植えられた楽園。熊本で最初のハーブガーデンは大人気になったが、「このままでは、静かにハーブの香りを楽しむ時間がなくなってしまう」と渡邊さん、思い切って、観光ガーデンから、ハーブ用品の販売へと事業をシフトした。
ハーブティ60種以上、オリジナルのハーブソルト、花粉症や不眠症で悩む人々に向けて、ハーブ加工品の販売を開始。農家と協力してハーブ栽培の新しい道を拓き、産山では栽培が難しい品種は、海外から取り寄せる。ハーブ用品の販売で成果を収めた。そんなご夫婦の、一番の収穫は「人との出会い」。「ハーブが好きな方と時を忘れて話すことが一番楽しい。人との出会いが最大の財産」とのこと。そんな渡邊さん、「いつでもお茶を飲みにいらしてください。ハーブ一筋40年の経験を伝授します」。来店は大歓迎とのこと。最高のハーブマスターは、産山村にいる。
記者余談 :
渡邊さんは、日本アロマテラピー協会の書籍にも寄稿するハーブのプロ。講師としても名を馳せる人。
花粉症や不眠症、アレルギーで悩む方は、相談してオリジナルのハーブティーを作ってもらいましょう。